学会の紹介

会長挨拶

2016-17年度の日本活断層学会会長としてご挨拶申し上げます。

活断層は,山地・平野の地形や地質構造の形成に関係があるだけでなく,マグニチュード7前後,あるいはそれ以上の規模の地震を引き起こし,大きな被害をもたらすことがあります。したがって,活断層に関する研究を進めることは,科学の発展に寄与すると同時に,防災・減災という社会的な役割を担うということでもあります。それには,従来の学問分野(地質学,地形学,地震学,土木工学,都市工学など)を横断して取り組むことが必要です。また,行政,教育,報道分野などとの連携も重要です。このような考えから,活断層に関わる多様な分野の専門家が集まる学会として,2007年に日本活断層学会が生まれました。

日本列島は,現在まさに大地震の活動期に当たっているという考えがあります。大地震には,主にプレート境界で発生するものと,内陸あるいは近海の活断層で発生するものがあります。日本活断層学会設立後でみると,東日本大震災を引き起こした2011年東北地方太平洋沖地震はプレート境界で発生した地震でしたが,2007年能登半島地震(マグニチュード6.9),2008年岩手・宮城内陸地震(マグニチュード7.2),2011年福島県浜通りの地震(マグニチュード7.0),2014年長野県北部の地震(神城断層地震,マグニチュード6.7)など,活断層が引き起こした地震も少なくありません。今年(2016年)4月の熊本地震(マグニチュード7.3)も,これまでの研究から近い将来活動する可能性が高い方だと考えられていた布田川断層,日奈久断層の活動によるものでした。

このような状況から,日本活断層学会が果たすべき役割は大きいと考えられます。活断層に関する法則,個々の活断層の性質,活断層と被害との関係などの科学的な研究の推進に加え,防災・減災という観点から情報発信力を高めたり,地域との連携を図ったりする活動にも力を注いでいきたいと考えています。また,日本活断層学会の位置づけを確固たるものとするため,法人化を目指します。よろしくご支援をお願いします。


役員・委員構成


設立趣意書


初代会長の言葉


2011年会長の言葉(会長挨拶・東日本大震災に際して)

2011年3月19日

2011年3月11日、観測史上最大の地震が発生しました。巨大な地震と、それに伴う強大な津波により、多くの方が亡くなられ、また多数の方々が被害に遭われました。地震防災に直接、間接に携わる日本活断層学会会員を代表し、亡くなられた方に心から哀悼の意を捧げます。また被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

日本活断層学会は、この巨大地震や、津波堆積物に残された過去の地震活動とともに、陸域・海域の活断層の調査・研究をさらに進めて、なお一層防災・減災に役立つよう努力を続けていくことを、ここに新たに誓います。

日本活断層学会前会長
島崎邦彦


学会員へのメッセージ

3月11日に発生した観測史上最大の地震と、それに伴う強大な津波により被害に遭われた会員の皆様に心からお見舞い申し上げます。
多くの方が亡くなられ、また多数の方々が被害に遭われました。防災・減災を目指して学会活動に取り組まれた皆様は、なぜという思いの中で、これまでの取り組みを振り返り、どうしたらと考え続けていらっしゃることでしょう。本日、学会として一般の方へ向けた短いコメントを、別添のように発表いたします。
津波堆積物に基づく調査・研究が進み、このような巨大津波の危険性が明らかになっていたにもかかわらず、今回の事態を予測できなかった不明を恥じるとともに、会長として先頭にたって減災に向けて取り組まなかったことを、お詫び申し上げます。
今後とも余震活動が続き、誘発地震の危険性も高いので、どうか皆様今一度周囲を見渡して、安全に活動を続けられますよう、お願い申し上げます。
地震や津波について、世の中の関心が高まっており、周囲の人から問い合わせなどもあることかと思います。直接的な救援活動だけが減災に役立つわけではありません。正しい知識を普及して頂くことも、防災・減災の第一歩と考えます。ぜひ、この機会に啓発活動をお進め下さい。
今回の災害は、低頻度巨大災害とも言えましょう。活断層で起こる地震による災害も、一般に低頻度であり、しばしば甚大な被害をもたらします。そのような災害に、どのように備えたら良いのか、機会をとらえてリスクコミュニケーションを進めて頂くことも重要と考えます。

亡くなられた方のご冥福を祈り、その犠牲を無駄にしないため、さらに学会活動を進めて行こうではありませんか。

日本活断層学会前会長
島崎邦彦


日本活断層学会設立総会の様子

日本活断層学会 設立集会(2007年9月22日)於 学士会館、東京

   
   
     

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